【ブックハンティング】イスラームを正視する珠玉の論考集
私にとってイスラーム研究者とは常に気を重くさせる存在である。理由は単純で、彼らにアメリカを批判されると沈黙するほかないからだ。 むろん、アメリカを研究することとアメリカを擁護することは違う。巷では「アメリカ研究者=親米派」という誤解があるようだが、例えば、アメリカ学会などではアメリカの中東政策に…
View Article中間選挙から見えてくるアメリカ政治の変化
11月2日に行なわれた中間選挙については、拙稿が掲載されるまでに、すでに新聞等において多くの結果分析がなされていると思われるが、私にとって興味深かった点を幾つか素描したい。前回の大統領選で分かった保守的潮流の強さ敗戦の弁を述べるオバマ大統領 (c)AFP=時事 少し時計の針を戻して振り返ってみる…
View Article「オバマ再選」も見えなくなった米政治の混迷
米政治の亀裂は深まっている(c)EPA=時事 去る8月2日にオバマ米大統領が債務上限の引き上げ法案に署名し、同法が成立した。デフォルト(債務不履行)という最悪の事態は辛うじて回避されたが、そこに至る道のりは米国の今後にかなりの不安を抱かせるものだった。...
View Article【ブックハンティング】調査報道へのこだわりから見えてくるジャーナリズムの未来
『官報複合体』 牧野洋著 講談社 学部時代の2年間、私はある放送局の国際部でアルバイトをしていた。昭和天皇の崩御から天安門事件、「ベルリンの壁」の崩壊まで、歴史的な出来事が相次ぐなか、ジャーナリズムの道に進むか、大学院留学を目指すか迷っていた自分にとっては極めて有意義な経験となった。...
View Articleアメリカ衰退論は正しいか――2012年米大統領選が示したもの
「アメリカン・モデル」の優位性が問われている(再選を果たしたオバマ大統領)(c)AFP=時事 今回のアメリカ大統領選挙は「盛り上がり」に欠けるとしばしば指摘された。たしかに「初の黒人大統領誕生」といった歴史的な華はなく、ロックコンサートのような熱気に包まれた集会も少なかった。 しかし、アメリカの相…
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